中学３年生の時、発売中止を知り、譜面だけを頼りにギター片手に歌っていました。音域の広いこの歌を歌うのはなかなか大変でした。
　ミューテーション・ファクトリー版が発売され、早速聞いてみたら、自分たちの歌と違うところがいくつかあり、譜面を読む力がないなぁ、と思い知らされてしまった次第。
　フォークル版を聞くのは高校に入ってから。同級生がテレビから流れるフォークルのイムジン河をテープに録音していたのでした。彼はなんと「フォークルさよならコンサート」の会場でコンサートの一部始終を録音しており、ライブ版イムジン河も入っていました。これらのテープは超レアアイテムなのですが、カセットから当時の家電用オープンリールにコピーしたので雑音の中で演奏が聞こえると言ったありさま。

　以来、マイナーレーベルから発売されていた「イムジン河」や「リムジン江」を買ったり、千歳烏山の不動産屋さん社長である川西　杏さんが「イムジン河」を歌っていると知れば本人に会いに行ったり、といった調子でいつのまにかコレクションが出来てしまいました。

　イムジン河

　戦争は知らない

　「♪野に咲く花の名前は知らない」で始まるこの歌を初めて聞いた時は、「花はどこへ行ったの？」を連想してしまいました。
　端田宣彦のハーモニーが秀逸で、今でもカラオケに行くとあの歌い方を意識してしまいます。フォークルのオリジナルだと思っている方も多いかもしれませんが、実は坂本スミ子さんのリサイタルのために作られた曲。
　ザ・リガニーズ、カルメン・マキさんを始め数多くの人のアルバムに収められています。はしだのりひことクライマックスも発売するはずでした。が、発売日にレコード屋さんに行ってもレコードはなかった。グループが解散したのを知ったのはその少しあとでした。